胃カメラも、まともにクチからカメラを入れられるのは苦しいので、一時は鼻から細い管の先についたカメラを使うという方法でやっていました。しかし、鼻が曲がっているということで、その管が入らないという問題が出てきました。
次にトライしたのが、静脈麻酔を打ってもらって、ぼーっとしているうちに胃カメラで検診をしてもらうという方法でした。これは、一番楽で苦しみはほとんどありません。でも、いつも行っている病院は、予約制で数ヶ月待たされるということもまれではありませんでした。
そこで、今回、病院を変えて、麻酔オンリーの検査をやってくれるという診療所に変えてみました。病院を変えるというのは、勇気が必要で初めて行くときはドキドキします。その診療所は、日本橋の近くの古びたビルの2階にありました。呼ばれて診察室に入ると、かなりの年配の先生が座っていました。ホームページの若い先生の写真とはずいぶん違っていました。
あなたの胃にピロリ菌は居るかと聞くので、数年前に薬で駆除して居ません、というと、突然、怒り出して、ピロリ菌が居ないというのは間違いだと言いだして、それから講釈が始まりました。 どうやらピロリ菌の権威らしいのです。二十年くらい研究していると言っていました。
ピロリ菌は、今、六十代、七十代の人の8割くらいは感染しているが、十代、二十代は、ほとんど感染していないそうです。ピロリ菌は、井戸水などに棲んでいて、子どものころに井戸水を飲んで感染するということでした。若い人は衛生状態が良いので感染しないらしいです。じゃ、私の子どもは大丈夫なんですね、というと親から移ることがある、ということでした。親が胃がんだと子どももなりやすいというのは、遺伝とかでなくピロリ菌の感染だ、と言っていました。
胃がんの原因は、ピロリ菌であることは臨床データからも、ほぼ確実で、昔、胃がんの罹患率が高かったのは団塊の世代で、井戸水を飲んでピロリ菌が胃の中にたくさん棲んでいた人たちだということでした。今の若い人には胃がんはほとんどないそうです。
また、昔は、胃がんの手術というと、腹をさばいて、胃の半分以上を摘出するというようなことをやっていましたが、今は、内視鏡を使って小さな傷口から手術ができるので、一週間くらいで退院できるそうです。胃がんは、早期に見つかれば、ほとんど治る病気になったということでした。
という講釈を聞いた後に、その先生が検診をしてくれました。ピロリ菌に食われた痕は残っているが別に問題ないという結果に安心しました。 なかなかおもしろい話を聞くことができました。
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